自分を美しく見せることに興味の無い女の独り言。

皆さんこんばんは。

今回は久しぶりの小噺です。お時間ある方楽しんで行って下さい。



ジムで見かける魅惑的な肢体の女性。


最近、ジムに通っている。

何故通っているかと言うと、(さすがに体重が増え過ぎて痩せなきゃヤバいととうとう自覚したのか…)と思われるかもしれないが、違う。

ひたすらパソコンに向かって手先と頭だけ使っている生活、放っておくと頭脳労働と肉体労働とのバランスが取れず、寝付き辛くなってくるのだ。
あと、「体を動かしたいいいいい!!!」という欲が体の底から湧き上がってくる。

まあそこでランニングやらウォーキングやら選ばずに何故ジムを選んだのかはまた別の機会に話すとして、要は運動したいからしているだけだし、強いて言うなら快適な生活のため、健康のためだ。


それで、まあ私は自分のペースで、ウォーキングや筋トレなどを楽しんでいる訳だが、ある日、1人の女性がジムに案内されて入って来た。

それが、その方がそれはまあ、魅惑的なお体をお持ちの方で。

私、女性はスレンダー過ぎるよりはちょっとだけお肉が付いている方が素敵だと思う方なのだが、
その方はいわゆる「ボンキュッボン」みたいな体型で、ウエストも変に細過ぎず、付くべきところにお肉が付いているとても魅力的なお体。
しかもそれでいてお肉が垂れている感じでもなくしっかり引き締まっていて、思わず私もチラチラ見てしまった。

またお体にフィットしたお召し物を着用されていて、一応女性に分類される私ですら目が行ってしまうんだから、周囲でトレーニングしてる男性の方は大変なんじゃないかと思ったものだ。


ただ、その方なんかすごくトレーニングに対する意識が高くて。

私の行ってるジムは、お気軽な料金で行ける分、結構ゆるい感じで体を動かしている方も多いのだが、その方は違った。

ストレッチエリアで、何か独自の体操??みたいなの始めてて、またそれにしっかり集中して長い間トレーニングされてた。


それを見て思ったのだ。

『ああ、すげえなあ、あの魅惑的なお体は、そうやってストイックに努力して維持出来てるものなのか。凄いなあ。自分の見た目をそこまで努力して維持しようとするそのモチベーション、私には無いなあ』


そう、私には無い。自分の見た目を良くしようというモチベーションが、人と比べておそらく著しく低い。

それに今回の件で改めて気付いたのだ。


…というわけで今回は、私の、『見た目を良くすることについてのモチベーションの無さ』を中心に語って行こうかと思う。







私の見た目を良くすることが、一体世の中の何の役に立つと言うのか。


私は自分の見た目を美しく保つことにほとんど興味が無い。


年齢を重ねたからとかじゃなくて、おそらく子供の頃から今に至るまで、一貫して余り興味が無い。

ゼロでは無い、ごくたまに、恋をした時などに、
(なんで私こんなに不細工なんだろ、なんでこんなにスタイル悪いんだろ、もっと可愛ければ自信を持って殿方にアプローチできたのに…!!)
などと思っている。意外と可愛らしいところもあるものである。まるで女性みたい。私、女性成分内面的にほとんど持ってないのにな。


で、そのおっさんもどきは、自分が「世間一般の人から美しく見られたい」という願望がとにかく無い。

願望が無いのでやらない。

よって、見た目が大変なことになっている。だが、興味が無いので「まあいいか…」と思っている。
たまに外で鏡を見た時にギョッとする。ご年配の方が映ってるやん!でも興味が無いので「まあいいか…」と思ってしまう。


いやさ、人は『自分が心からやりたい』と思ったことを中心に生きて行くべきだと思うんだよな。

それが一番ストレスが溜まらないし、モチベーションが切れることが無いから、一番成果を出せると思う。

その流れから行くと、私は見た目を良くする必要が無い。

何故なら、もっとモチベーションが高い人がそれをやる方が、高い成果を得られるからだ。


人が美しく装うことで誰かが幸せになるかと言えば、まあある程度はなるとは思うんだ。
眼福と言うか、見るだけで「可愛いなあ〜」「美しいなあ〜」って幸せな気持ちになるじゃん。

でもさ、例えば絵を描くことが好きな人が全て、絵描きとして皆を幸せにできる絵を描けるかと言えば、そうじゃないじゃん。
やっぱりそれは、素晴らしい才能を持った人でかつ、絵を描くことが好きな人じゃないと無理じゃん。

だからさ、そういう『美しく装って人を幸せにする』っていうのは、『美しいという才能』すなわち美しい顔やスタイルを持っていて、かつ、『美しく装いたい人』がやるべきだと思うんだよな。そういう人がやってこそ皆が見ていて幸せになるんじゃん。

勿論、才能が無くて単に『美しく装いたい人』も全然やって良いと思う。だってやりたいことはやらなきゃ。


でもさ、『美しいという才能』を持たず、『美しく装いたい』とすら思っていない私が、そういうのやる必要なくね?

人に迷惑掛けない程度の、最低限ギョッとされない程度の、適当な身なりでよくね?








世間から求められる『女性』像。


こういうのをジェンダーと呼ぶのか?あんま詳しくないからよー分からんけど、世の中には「女性だからこうしなければならない」「男性だからこうしなければならない」みたいな漠然とした世間のルールみたいなものはたくさん存在していると思う。

別にそれ自体を善とか悪とか批判する気はないが、その「世間の求める女性像・男性像」に自分が合致しない場合、少なくとも自己が確立し切らない若い間は、多少の生き辛さを感じるのではないだろうか?


まあその中でも今回の話題に関係しそうなものをいくつか挙げてみる。

・女性は公的な場では化粧をすること
・女性は腕や足などのムダ毛を処理すること


とりあえず、パッとこのあたりが浮かんだ。


これ、どう思う?
皆さんこれ、やりたくてやってる?それとも面倒だけどそれが当たり前だから仕方なくやってる?

私は後者かな…。


勿論たまーのたまーに、年数回くらい、コスプレ気分でちょっと普段の自分より素敵になってみようぜ!みたいなのは楽しいと思うんだけど、
それを当たり前のように日常生活の中の義務として入れ込まれるのはちょっと…。

あのさ、やりたいこといろいろあるじゃん毎日。仕事もあるし家事もあるし趣味もあるしさ。
化粧してまたそれクレンジングして、とか、ムダ毛を処理して、とかそういう手間、私のやりたいことを邪魔されてるように感じるんだよね。

男の人はいいな〜!って思ってる!化粧にかかる時間とムダ毛処理にかかる時間、浮いてるじゃん!時間多いじゃん!(髭剃りの手間がかかることは認める、あれはあれで面倒臭そう)

みんなが普段から化粧もムダ毛処理もしなくなれば、ボサボサで美しくないのが当たり前になって、負荷が減るじゃんと思ってるんだけどね〜。


まあでも結論から言うと、これだよな

『女性は男性よりもおしゃれや美容に興味を持ち、美しく装うこと』


前述の化粧もムダ毛も、全部ここに集約される気がする。
なんかさあ、こういう雰囲気世の中に流れてない?

これが、そもそもそんな自分の見た目に興味の無い私には大変面倒に感じる。


いや、好きな服はあるんだよ?好きな服もあるし好きなデザインもあるし好きな色もあるんだけど、
それは一般の人に受けるかとか、より自分を魅力的に見せるかとか、女性らしいデザインであるとかそういう観点から選ばれてるものじゃないんだよね。
ただ自分が心地よくあるためだけに選ばれているので、一般的に言うおしゃれとかそういうのからは外れてる気がする。

美容は………びようは………

え?なんでソバカスやシミがいけないの?シワがいけないの?白髪がいけないの?一切分からん。謎。
歳取ってるんだから老化するの当たり前じゃん?何かいけないことなの?若く見えないとダメなの?
お腹がプニプニしてるよりは、多少引き締まってる方が、生き物として魅力・活力があるような気はするが。


なんつーかねー、こういう前提外して欲しいわ〜。
まあこれは見た目だけの問題では無く、いろいろなところに存在してる話だとは思うんだけど、

人をそれぞれグループ化して、そして「そのグループ内の人はこれこれこういう性質を持つはずだ」と決めつけて、その決められた性質から外れた人達を若干批判気味に見てくるの、止めて欲しいわあ〜。

君たちはそれぞれ個人を認識して1人1人の性質をきちんと理解するのが面倒でグループ化、カテゴライズして物事を見てるんだろうけど、見るのは勝手だけど口まで突っ込まないでくれ。

人なんて誰1人同じ性質持つ人居ないと思うけどなあ。いや、1人2人くらいはいるだろうけど、そんな男性と女性っていう2分割程度で全ての人が同じような性質持つはずないでしょ。


まあそして、私は「傍から見て美しく見られる」ことに労力注ぐより、やりたいことが一杯あるんだよね。興味ないんだよねそこまで。なんとなくの『一般的な女性像』がかなり当てはまってない人間なんだよね。

そういう人も世の中いっぱい居ると思うんだけどなあ。







見た目を良くすることに興味のない私が思ってること。


「女捨ててる〜」とか私見て思ってる人がいっぱい居るのかもしれない。

それに対してどう思ってるかと言うと、うーん、『女』というのが『美しく装うこと』って意味なら確かに捨ててると判断されるのかもしれない。いや、捨てるってどういうことなんだろ?興味無いんだけどな?

釣りが趣味の人がいるじゃない?釣りに興味が持てない人もいるじゃない?それと同じだけの話なんだけどな…。


「もっと○○したら可愛くなれるのに!」とか親切で思ってくれてる人も居るのかもしれない。

いや、そこに注ぎ込む時間とお金が勿体無いだけなんだよな。私は人生でやりたいことの順にお金と時間を注ぎ込んでるから、ただ可愛くなるとかそういうところに注ぎ込むリソースが残らないだけなんだよな。


ちなみに私も今の私の体重○○kgの見た目が気に入っている訳ではない。もう少し痩せた方が好みの体型だなとは思っている。
なのでジムに行くついでにもう少し引き締まってくれても何の問題も無い。ただ、ダイエットだけが目的ならジムに行くことは無かっただろうな。『見た目を良くする』ってのが私にはそこまでのモチベーションにならないもの。







おわり。


ま、そんな私でも素敵な伴侶と出会え、結婚出来たことですは奇跡ですな。マジで。
そう、人と人との出会いはいつも奇跡。素晴らしいことです。

でもさー、本当は美容とか全く興味無いのに付き合う前だけ頑張ってたって、一緒に暮らし始めてからしんどくなるでしょ?
人間自然体が一番だよ。多分。知らんけど。


まあ「自らの美しさにあんなにモチベーション持てる人は凄いなあ」って話でした。そして「私は美容にほとんど興味ねーわ」 って話。

少しは楽しんでもらえたでしょーか。


ではでは