南河内郡河南町にある「下河内糀屋」さんの甘酒を飲んだ感想と、購入した生糀で「醤油麹」を作ってみた感想。

皆さんこんばんは。いかがお過ごしでしょうか。

こちら、只今ブログを書く気合いが入っている週間です。どんどん書いてネタを消化して行きたいと思います。


…というわけで今回は、これも書かなきゃあかんなーと思いつつ書けていなかった話、そう、もうそれは半年くらい前の話になります。まだ寒かった冬の頃の話。
南河内郡河南町にある「下河内糀屋」さんの甘酒についてと、そこで購入した生糀から「醤油麹」を作成した話について書いて行きたいと思います…。

(麹については「麹」と「糀」の表記の揺れがありますが、ご了承ください。私は『麹』の方がしっくり来るんだけど、店名や商品名が『糀』のものが多いんだよね…)



「下河内糀屋」さんについて。


さて、こちらのお店を知ったのは、「おかって市」というイベントを通じてですね。


その頃の私、ちょうど発酵食品ブームか何かで、生麹が欲しい!! ってめっちゃ思ってました。

んで、大阪の割合近いところでは、堺市の津久野に「糀屋雨風」(参考リンク:糀屋雨風 -手作り糀・味噌・どぶろく-)という麹のお店があるのを知ってて、そこに買いに行こうかな〜〜とは思ってたんだけど、「う〜ん、やっぱり遠いかな〜〜」とか思ってたの。
そこまで遠くはないんだけどさ、もう少し近いところで手に入ったりしないかな〜〜と。


んで「おかって市」というイベントがあるって紹介されて、出店者さん達を眺めてたら、

あるやん!!糀屋さん!!


それが、タイトルにもある「下河内糀屋」さんだったわけです。


ちなみに「おかって市」については下記のFacebookページに情報があるようです。

種tane – ホーム | Facebook


んで、下河内糀屋さんね。

公式サイトはこちらかな

shimokawachikoujiya


Facebookページもあります

下河内糀屋 – ホーム | Facebook


そんで、どんなお店かと言いますと、手作りの米麹と、それを使った手作りお味噌や手作り甘酒を製造・販売されているようです。

味噌作り・醤油作りなどのワークショップみたいなのもされているのかな?
醤油作りは状況が許せば参加してみたかった〜。なかなか興味を惹かれる内容です。


んで、商品を購入出来る場所なんだけど、店舗みたいなものは無いらしく、いくつかのお店での委託販売か、イベントでの出店かがメインのようです。
南河内郡河南町の工房か河内長野市のご自宅でも購入可能とのこと。

今回私はイベントでの購入ですね。まあイベントでの購入が気楽で商品数も豊富で良いかも?







「下河内糀屋」さんで商品を購入。


…というわけで早速、「おかって市」に向かいます。


おかって市案内

おかって市ミニ看板みたいなの


おかって市チラシ

おかって市チラシっぽいの


おかって市のようす

おかって市の雰囲気(一部だけど)


ちなみに、こちらの「おかって市」ではこちらの糀類以外にパンも購入しており、その時の感想を下の記事に書いているのでご興味ある方は見てみて下さい。

「pieni alku(ピエニ アルク)」さんの天然酵母パンやシュトーレンなどを購入して食べた感想。


そんで、「下河内糀屋」さん、写真は無いんだけどこう、テントの下に販売スペースがあって、店主さんらしき女性の方が甘酒やら生麹やらを並べていらっしゃいました。

んで麹初心者の私が恐る恐る「あのう…麹欲しいんですけど…」みたいに近付いたら、結構色々と、親切に教えて下さった。保存はどうとか、これこれの作り方はどうとか。
めっちゃ親切、めっちゃ丁寧。好感度アップ。


下河内糀屋「こうじ便り」など

このようなチラシ的なものや小さなレシピブックも店頭に置いてあって、持ち帰ることが出来ます。親切親切。

そんで甘酒についても、いろいろと説明して下さった。ふむふむ。
「麹を買うぞ!」って目的で来てはいたんだけど、色々丁寧に説明して下さったし、甘酒も美味しそうだし、せっかくなのでこちらも購入しておきますか。ちょっと高級感はありますが…。


生麹、どうやらあんま暑いのは良くないみたいだったので、持参していた保冷バッグの中に入れて家に持ち帰ります。







甘酒美味しい!!!!!


そんで購入したのがこちらの2つ。


甘酒と麹

「糀の甘酒」と生糀


甘酒詳細

甘酒裏面


麹アップ

生糀アップ


んで値段、うん、値段ね……すみません…去年のことでもう記憶が…無いわ…

ブログは熱いうちに書け!って感じですね、反省してます、改善します…。


レシートも無いしなあ。
生糀は量り売りだったんだけど、何グラムだろうこれ?500gかな?
チラシを見ると500gで650円か750円ってあるので、まあそのあたりのお値段かもしれません。

そんで甘酒は、チラシを見ると450g600円ってのがあるのでこれかな?これくらいの値段だった気がする。
なんかその場に2種類あって、おすすめされた高い方だったような。

ちなみにこちらはストレートタイプと言うことで作ったんだけどそれでもまだ濃いみたいで…とおっしゃっていました。ふむふむ。
生糀は後で加工するとして、とりあえず甘酒、美味しそうだし飲んでみましょうか?





……


うまっ!!!!!!



コップに入れた写真など無くて申し訳ないですが、これめっちゃ美味いですわ。

どろっと濃厚で(濃いと言われたが原液で飲んだ、がしかしそれがまた美味いのでそのまま原液で飲み尽くした)、麹の、何て言うの?その栄養価みたいなものがめっちゃ詰まってそうな栄養ギュンギュンな感じで、お味も麹の自然な甘みがもう十分なほどぎっしり詰まってる感じで、

お値段まあまあするけどその価値あるわあ〜〜!!


旦那と2人で「美味しいね〜」と言いながらあっという間に飲み尽くしました。
うーん、これは美味しかった。また「下河内糀屋」さんに訪れることがあれば是非購入したいですなあ。







購入した生麹で「醤油麹」を作成。


さて、生麹を何のために購入したのかと言うと、


「醤油麹」を作るのだー!!!


「醤油麹」と言うと、一時期流行った「塩麹」の醤油味バージョンと思ってもらったら良いんだけど、なぜ「醤油麹」を作ることにしたかと言うと、私、何年か前に醤油屋さんの「醤油もろみ」を購入したのよね。

これがちょーーーーーーー美味しくて!!!!

(ちなみに奈良県五條市にある「ナカコ将油」さんの『天然もろみ』だ。五條市に行った時に店頭で適当に買ったけど当たりだったわ〜)


まあ同じのまた買っても良いんだけどさ、なんか似た感じの家で作れないかな〜と思って。
そしたら醤油麹って、すごい作るの簡単だって言うじゃない?塩麹も麹の甘酒も好きだし、ちょっと生麹買ってきて作ってみようかな〜って。


……というわけで、醤油麹を作る訳ですが、作り方は、頂いたレシピでそのまま………作れば良かったんですけど。

なんか、私1つのレシピを盲信するのが嫌いで、様々なレシピの中間点の分量などでまずは最初、作ってしまう癖があるのよね…。

誰かが言うことを疑いも無く信じるって怖いことじゃない?ね?まずは一度自分で検証することが大事だと思うんだよね。
まあ今回の場合はそれで若干失敗した感あるけどね。


というわけで、容器とか揃えまして、

醤油麹を作る準備

そこらへんの空き瓶にアルコール吹き付けてキッチンペーパーで拭いたやつ。左は相棒のデジタルスケール。君が居ないとお菓子作りとかマジで無理。アナログ秤ではもうやって行けない。


で、作り方とか色々調べて、だいたい平均値みたいなところを取ってみてメモしてみたのがこれ

作り方メモ

ふむ。

テキスト化しておくと、

1日1回キレイなスプーンで混ぜる
常温で1〜2週
麹が上から出てきたら醤油をヒタヒタになるまで足す
完成したら冷蔵保存 冷蔵3ヶ月?

麹:醤油=1:1〜2くらい?


そんでこちら

麹と醤油の分量


とりあえず麹70g/醤油120gくらいで仕込んでみる。
ちなみに醤油は普通の醤油だ。特撰丸大豆とかじゃない、お安い濃口醤油だ。


んで麹を瓶に入れて醤油をドボドボしたようすがこちら


醤油を注いだところ


最初の麹のようす


醤油を注いだところ


醤油を注いだところ


ほんで、スプーンで良くかき混ぜて、フタをして常温で放置していたわけですよ。ちゃんと1日1回はしっかりかき混ぜてね。
(ちなみに今回使わなかった麹は冷凍してあります。冷凍保存をオススメされたので)







醤油麹が発酵しない。


んでやってたんですけど、ですけど、1〜2週間とかじゃ全然とろっとならんのですよ。


ちょこちょこ味見をしてみると、味は確かに旨味たっぷり的な、美味しい醤油みたいな感じにはなって来てるんだけど、米粒が固いまま。

うーん???何があかんのやろ?とネットで調べて「密封しない」なんて文句も見つけたのでちょっとフタを緩めに閉めたりしてたんですが、それでもあかん。


醤油麹作成中

これ、私が勝手に考えて醤油を多く入れ過ぎたため醤油が余っている図ですが(汗)
(ちゃんと店主さんに言われた通りひたひたくらいで作ればこんなことにはなりません。ちゃんと言うことを聞きましょう)


醤油麹作成中

醤油を取り除いた(汗)これはこれで美味しい醤油になっているので有り難く使わせて頂きましたが…


写真ではなんか良い感じに見えるかもしれないけど、あかんのよ。米粒の芯が固いのよ。そしてあんまどろっとしてないのよ。


何があかんのやろ…と思ってるうちに一ヶ月以上過ぎたが、それでもダメ。
えっ、これなんかおかしくない? と思って、ちょっと思い立って別の方法を試してみることにした。


この醤油麹作成時、うちは冬。12月〜1月くらいだったかな〜と思うんだけど、うちは寒いです。

我が家では、「冬がしんどいのは部屋と外との温度差があるせいだ」という仮説を立て、昨冬は全体暖房を1回も使わなかったの。エアコンやファンヒーターの類いのことね。ほら、温度調整で体が疲れて自律神経がガタガタしそうじゃん?
んで、暖冬だったのもあり問題なく冬を越すことは出来たんだけど、まーあったかい部屋ではないわな〜。大体10度〜13度くらいかな〜と思います。冬の我が家の気温。


で、もしかして温度が低過ぎて発酵せーへんのかなと思って、これで正しいのかは分からないけれど、

作成中の醤油麹を電気ひざ掛けにくるんでみた。

昨冬私達を寒さから守ってくれた、この電気ひざ掛けに…。


電気ひざ掛けで包んでいるようす

電気ひざ掛けにくるんで醤油麹を温めているようす…。


そんで半日くらい温めたでしょうか。温めたあと一晩置くと、


できた!!!!!


作り方が怪しいので、本当にこれが正しい醤油麹なのかは分からないのですが、それっぽいものが完成しましたよ!!!


完成した醤油麹

ほら!!


完成した醤油麹アップ

どろっとしてる!!!


わーい、いろいろあったけどとりあえず出来たぞー!

…てなわけで、早速食べてみましょうか。







醤油麹を作った感想と、使い道など。


醤油麹のお味ですが、うん、美味しいです。
旨味成分が塩麹の10倍以上という話通りの、濃厚な旨味を感じます。

まあ醤油もろみと比べると、味も少し違うし好みで言えば醤油もろみの方が好きではありますが、モノが違うしそこは仕方ない。
また醤油と比べると、塩麹とかと同様、元の調味料に比べると少し味がまろやかになる感じです。はっきりした味付けにしたい時には向かないかな。


ま、世の中色んな手作り調味料があって、それぞれ美味しそうには思えるものの、手間がかかったり、あまり使わなかったりとかするとは思うんですが、

私がこの「醤油麹」を常備するかと言うと、『あっても良いし、無くても良い』くらいのところ かな〜。


私が絶対に切らさないのはにんにくを醤油の中に放り込んだだけの「にんにく醤油」で、これは料理で余ったにんにくを放り込むだけで出来るし、味付けなどにもかなり使いやすいし、栄養的にもにんにく大好きだし、ほんと重宝してるのよね。

でもこういう手作り調味料系、あまりいろいろ作り過ぎると使い切らないまま時間が経ち悪くしちゃうこともあるので、作るもの絞った方が良いと感じるのよね。


そんなわけで、私の中ランキングで「にんにく醤油」を超えることはなかったけど、まあたまには作っても良いやつかな〜と思います。

生麹を冷凍しておけばいつでも気軽に作れるし、瓶に入れて混ぜるだけだから作り方自体は簡単だしねえ。
ただ中々発酵しなかったことから、春とか夏とか、もうちょいあったかい時期に作る方が良かったのかなとは思いますが…。


そんで使い道なんだけど、よくやってたのは「鶏もも肉を漬け込んで焼く」というやつかな。
塩麹でもよくやるんだけど、麹は鶏肉と相性良く感じるし、お肉を漬け込むと独特の風味がしっかり染み込んでほんと美味しいんだよね。
ま、醤油麹を多めに使ってしまうので、(せっかく作ったのに勿体無い…)みたいな謎な気持ちも湧きますが…何これ貧乏性?

あと、ハイカロリーメニューにはなりますが、醤油麹とマヨネーズを1:1くらいで混ぜ、唐揚げに添えてみて下さい……!
癖になる、病み付きの美味しさの唐揚げにぴったりのソースが出来上がります。カロリー怖いけど美味しいです。


あとはやってないけど美味しそうだな〜と思うもので言うと、サラダにかけるドレッシングにも良さそう。油との相性良さそうですね。
ま、「これだ!」ってメニューをそんなに見つけられてはいないのですが、また醤油麹を作成していろいろ試してみたいと思います。基本的には醤油の代わりに使えば大丈夫だと思います。

でもその前に、今度は醤油麹ではなく、塩麹や甘酒を生麹から作ってみたいって気持ちもあるのよねえ…。







まとめ。


南河内郡河南町にある「下河内糀屋」さんで購入した『糀の甘酒』は、濃厚でとろっとろで自然の甘みに溢れていてめちゃめちゃ美味しかったです。
そして下河内糀屋さんで購入した生糀から作った醤油麹は、旨味たっぷりの調味料でなかなか美味しかった。手間がそれほどかからず気軽に出来るのも良かったです(発酵が進まないという事態も起こり得ますが…)。

今後生糀を購入する際は、また割合ご近所で親切な「下河内糀屋」さんで購入したいなと思うのと、あとついでに美味しかった甘酒も購入しようと思います。
そして上手く出来るかは分かりませんが、また折を見て塩麹作りや甘酒作りにもチャレンジしたいと思います。


皆様も機会があれば、「下河内糀屋」さんの美味しい甘酒や醤油麹作りなど、試してみて下さい。

ではでは